イチ押し!劇団普通の主宰に突撃インタビュー 

 

人物紹介
石黒 麻衣
(劇団普通主宰)

 

 

劇団普通主宰、作・演出、役者もやります。
2006年より役者をはじめ、2012年劇団普通立ち上げ、2013年11月に旗上げ公演をしました。その後、合同公演、脚本提供、客演などの活動をしています。

演劇との出逢いは?
それまで演劇とかかわりのない生活をしてきましたが、2006年の春、ふと思い立って演劇教室に入り芝居の勉強をはじめました。その教室は劇場が稽古場で、実践に近い集中しやすい環境で学ぶ事が出来ましたので、どちらかというと珍しい、恵まれた環境だったと思います。

劇団を立ち上げたきっかけは?
演劇教室に在籍中、自作の戯曲を自分の演出で上演するために劇団を作りました。芝居の評価というものに対して、自分で全ての責任を持って自由にやってみたいと思ったのがその時のきっかけのようなものです。

劇団名の由来は?作風について教えてください
色々考えましたが、漢字四文字のある劇団名が好きで、それが「劇団普通」になった理由のひとつです。面白がっていただき、すぐ覚えていただけることが多いので有難く思っています。
作風は、内容としては家族やきょうだい、友人などのような関係性の人々の日常の話ですが、観た印象は「能のよう」「前衛的」最近では「コンテンポラリーダンスのよう」と感想をいただいています。また、音響や照明をほぼ使わないことも特徴です。
大切にしていることは?
今までいただいて最も嬉しかった感想のなかに「感情の表出をおさえておさえてそこから滲み出るようなもので芝居をしている」というものがあります。実際、私が芝居を作る上で大切にしていることです。台詞だけでなく、身体言語や演者の動作から自然に生まれる音など舞台上にある全てをつかって、作品世界を作っています。
求める俳優・女優は?
公演を重ねるほど役者さんの包容力や真摯に取り組む姿勢に私の方が勉強させていただくばかりです。作・演出しているときはいつも客演してくださる方々の新しい姿を引き出せればと思ってやっています。色々な方に劇団普通に興味を持っていただければ幸いです。
   
今後の展望は?
つい先日(2017年10月)、劇団立ち上げ以来はじめて劇団員を迎えました。俳優で、澤原剛生といいます。これまでもコンスタントに公演をしてきましたが、これからは二馬力になった分、より活動の幅を広げていきたいと思っています。具体的には、脚本提供や外部団体での演出、演劇イベントなど、より積極的に関わっていければと思っています。

 

夢JOBきくちゃんの舞台を拝見した感想

エンターテインメント作品が好まれる昨今、不条理劇というジャンルは入り口としてはとても狭いものなのかもしれない。

しかし、作品を拝見して静寂の中……癖、仕草は繰り返されることでのある種の様式美がうかがえた。パフォーマンス的な表現の中でピンと張った弦の上を、細やかに計算された言葉と動きが紡いでいく緊張感は観客をのみ込んでいたと思う。

今回の作品の中で特に印象的であったのはスタジオの鏡を使ったシーンだ。観客皆、息をのんだのではないだろうか。

劇団として表現したいものの芯が見えるのは強みである。次回作もよき緊張感を共有できることを楽しみしています。